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なぜ、売れなくなったのか?
カテゴリー: 経営ワンポイント
登録日: 2012年2月1日 [水曜日] | コメント数: コメントは受け付けていません。
「昔は売れていたのに、最近は全然売れなくなってしまった。やはり景気が悪いからでしょうか?」と相談を受けることがあります。
私はこう答えています。
「景気が悪いから売れないのじゃないんです。世の中が、がらっと変わったのです。」
いつから変わったかというと、日本では1998年からです。
お客さんを池の中の魚、売り手を釣り人とたとえると、1998年までは、池の中に魚がたくさんいるのに、釣り人は少なかったのです。
ですから、「下手でも釣れた」わけです。
欲しい人がたくさんいるのに、売るものが追いつかなかったのですね。
ですから、お客さんはいくらでも来て、高くても買うので値段が上がっていきました。
ですから、売上も自然に増えていったのですね。
この時代は「人より多く働いた者が勝った」時代でした。
1998年以降は、だんだん、釣り人が多くなって、逆に池の中の魚が少なくなりました。
ですから、売り手1人当りのお客さんが減って、安くしないと売れなくなったのです。
当然、値段が下がれば売上がへって、利益も出なくなります。
がんばればがんばるほどコストが上がって、利益がなくなる時代です。
さて、それでは1998年に何が起こったのでしょうか
統計を見ますと、戦後一貫して上昇してきた消費者物価指数が、1998年を境に下がり続けているのがわかります。
つまり、物価の下落が始り、それが続いているのです。
理由は、需要と供給の逆転現象が起こったからです。
その結果、支持人口が減少して、売価の下落をまねいたのです。
別の言葉で言うと「競争の時代」に突入したと言えます。
「競争の時代」は「競合の時代」と違って、勝つか負けるか、生き残るか消滅するかの大変厳しい時代です。
そして、競争の時代が進むと、「寡占の時代」となります。
寡占とは、上位数社で、全体のマーケットのシェアを50%以上取ってしまう状態です。
既に、欧米では、各産業とも上位1位から5位で60%から70%のシェアを占めています。
日本でも始まっているのがわかると思います。小売業、飲食業などを見渡せば、チェーン化した大企業の店ばかりという業界がそこらじゅうにあると思います。
残念なことですが、寡占の時代には中小企業はなかなか生き残れないという現実があります。
証拠に、日本の企業数は毎年5万社ずつ減少しています。減少しているのは小規模な企業ばかりというデータもあります。
大変な時代ですが、生き残るためには、経営の原理原則を学んで、成功企業の足跡をたどるのが一番早いと思います。
何といっても、成功して大きくなった企業はこんな時代に「顧客に支持された企業」なのですから。
(中小企業診断士 高橋和宏 この記事は革真塾の講義を基としています。)
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